キャプテン・レックスのスター・ウォーズまとめブログ

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小説 アイソアへの侵攻 下

今回はこの前の上巻に続き、アイソアへの侵攻の下巻を紹介します。

作品の紹介や登場人物たちは、前回のブ記事を見てくださったことを信じ、カットさせていただきます。
前回のはこちらから↓
https://captainrex.hatenablog.jp/entry/2019/01/08/130007

内容
20.
ガナーはユージャン・ヴォングに切られれたのをバクタ出直そうとせずあえて傷が残る焼灼機で治した。それによって昔の傲慢だったガナーが死んだのを思い出させるためだと言った。
ウェッジとクレフェイは〈ラルルースト〉でガーキにコランたちを拾いに来た。
ローグ中隊がXウイングで迎えに出たが、ユージャン・ヴォングの大群が現れた。

21.
Xウイングとコーラルスキッパーがとの戦闘が起き、大型戦艦もそれに加わった。そこにペレオン率いるインペリアル・レムナント(帝国残党)軍が現れ、新共和国軍の戦況がひっくり返った。コランたちは無事〈ラルルースト〉に収艦されXウイングも旗艦に戻るように命じられた。TIEファイターの中隊の隊長は「銀河1の戦闘機乗り」、チス国家防衛軍だと名乗った。
22.
シャダオ・シャイはガーキについた。彼は状況を確認し、コランたちの潜入の計画、援軍がインペリアル・レムナントだと予測した。またビミエルで彼の親族などを殺したのがコラン・ホーンだと知った。

23.
ペレオンやクレフェイ、コラン、ルークたちは〈ラルルースト〉に集まった。戦略的に重要なアイソアを守るための防衛戦はペレオンが指揮をしクレフェイが補佐を務めると決定した。

24.
アイソアの地上にある栽培船〈タファンダ・ベイ〉ではレセプションが開かれた。ジェイナはガナーと話し、チスの中隊の隊長の腕がとても良いことを認めた。彼はウェッジの甥っ子でチスの厳しい基準の中で育ち、実力で隊長になったのであった。クレフェイは自分たちに挨拶がなかったのを差別だと非難したが、反論し、レイアの皆が協力しなきゃならないという言葉でそれ以上の争いは避けられた。

25.
ジェダイは〈タファンダ・ベイ〉の上階に集められた。神聖なアイソアの地上に降りるにあたり最高司祭から自分の変えるべきところを言葉に出し、自分を超えることにより地上に降りるのを許されると伝えた。ジェダイたちはそれぞれの直すべきところをそれぞれ口に出した。そして最高司祭に認められた。ルークはそれぞれに任務を与え、何をするかはそれぞれに委ねた。

26.
デイン・リアンは装甲服の生物、ヴォンドゥーム蟹が花粉でアレルギー反応を起こしたのを発見した。シャダオ・シャイはこれを知ったものを殺す命令を出し、この木がもともと生えているアイソアの壊滅作戦を出した。リアンは生物兵器を送り込む作戦を立てたがシャイは通常通りの作戦を命令した。リアンはその後、裏の司令官に連絡を取り、失敗したときのための生物兵器を使うための準備もした。

27.
アイソアでは準備がどんどん進み、〈パルサー・スケート〉も荷物を積み出発する準備を終えた。そこにコランが行き、別れを告げた。チャルコも〈スケート〉に乗り込んでいた。彼の元にはアナキンが訪れた。ウェッジがユージャン・ヴォングの司令官からコランへの挨拶を送ってきたのを知らせにきた。

28.
ジェイナはエレゴスのシャトルを偵察し、ラルルーストに戻り収容されたそれを見ていた。シャトルフジツボみたいなもので覆われていた。
コランは保護スーツを着てウェッジと一緒にシャトルに近づいた。自分の血で開くと予想しそれらしき生物に血をつけ、ハッチが開いた。中も同じように植物に覆われていた。通信のためのヴィリップが置かれていて、それはエレゴスの声でメッセージを伝えた。そしてまた血を垂らし別の場所が開いた。そこにはエレゴスの金に塗られた骸骨に粉にしたアメジストでシマを再現されたものがあった。さらに敵の司令官からの遺骨を返せというメッセージが現れた。

29.
アイソアからの避難は順調に進んでいた。しかし完全に終わらせるにはまだ時間が足りなかった。そこでコランは遺骨を条件にシャダオ・シャイと束の間の休戦を取引してはどうかと持ちかけた。ルークたちはもちろん反対したが、避難のために仕方がなく受け入れた。

30.
アイソアにはビミエルから大学生たちにより持ち帰えられた遺骨が届いた。コランには固い決心があった。
〈ラルルースト〉のブリッジにいたフェイリャはクレフェイが司令官を務めるよう〈キメラ〉に連絡を取ったが元の約束通りペレオンが務めることになった。
アイソアに近づいてきた敵の戦艦は巨大な小惑星のような大きさをしていた。

31.
敵のそれぞれ艦に新共和国 インペリアル・レムナントの大きさが同じような戦艦がそれぞれに振り分けられた。コーラルスキッパーと同じような戦法を取ったが強いシールドを前に歯が立たなかった。その頃ジェイナはXウイングで戦っていたが、ローグ中隊に参加した頃から共に戦ってきた仲間、アニが敵の船と激突し、死んでしまった。ギヴィンは地上に向かった着陸船を魚雷で二隻倒した。

32.
〈タフェンダ・ベイ〉では敵の潜入にジェダイたちが待ち構えていた。アナキンとデシャラコアは潜入したユージャン・ヴォングの奴隷兵と戦士の隊を襲撃し倒したがピンチになったアナキンを救おうとしたデシャラコアが敵の毒でやられてしまった。
〈ラルルースト〉はシールドが弱まり、ブリッジに敵の砲撃が当たり被害を受けた。その中クレフェイはビームを急に出力を変えて敵の不意をつくという作戦をとった。
地上のシャダオ・シャイの部隊は武器を持ったドロイドのこもる建物を見つける破壊を始めた。

33.
コランはシャダオの祖先の遺骨を持ちスピーダーで地上の戦場へ向かった。
シャダオたちは敵の忌まわしい建物を破壊していた。しかしそこは真理を逆にとった新共和国側の罠で、建物が崩れだした。シャイは命かながら逃げ出した。
アナキンの元へ向かい出したマラはキップとワースが戦士たちと戦っているのを見つけた。マラは助けに入ったがワースが腕を複雑骨折する怪我をしてしまった。アナキンも医療施設に向かったが敵の襲撃に遭う。だが突然その奴隷兵士が仲間を殺し始めた。だがそれはルークがフォースを使って操ったものだった。
コランたちはシャダオたちが乗ってきた船につき通信装置を使いシャダオに連絡を取り、一週間後にコランが勝ったらアイソアを取り、シャダオが勝ったら遺骨を取るという条件で決闘を挑みその間の休戦を約束させた。

34.
フェイリャは決闘に挑むコランに反対していた。ルークはコランに反対したかったがアイソアのために許した。
デシャラコアのいる医療ベイにアナキンはついたが暗黒面に落ちかけたのを救ってくれたことを感謝しながらフォースと一体化していった。

35.
コランと付き添いのルーク、シャイ付き添いのリアンは決闘の地に着いた。2人は攻撃を開始した。2人の力はほぼ拮抗し、押されては戻されが続いた。コランがシャイを切り裂こうと攻撃し、腰布しかきれなかったが逆にみぞおちを突き刺された。コランは耐え、また攻撃をした。シャダオがとどめを刺そうとしたとき、コランが急に光刃を消し、勢い余ってそのままバランスを崩す。コランは彼の胸にライトセーバーを当て光刃を起動した。コランはシャダオのつけていた仮面を回収した。

36.
旗艦に戻ったリアンは前から準備していた作戦を決行した。特殊なソケットをつけたコーラルスキッパーがをアイソアへ向け発進させた。
爆発したコーラルスキッパーから出た燃料は霧となりジャングルに降り注いだ。それに含まれたバクテリアによりアイソアは木々を腐らせる生物も殺した。あらゆる生命が失われアイソアは完全に腐敗してしまった。
ペレオンはユージャン・ヴォングの艦隊が逃げ出したと報告を受けアイソアの弔い合戦を開始した。インターディクター・クルーザーの重力井戸プロジェクターを使い、敵のシールドがわりの生物、ドヴィン・ベイサルを弱らせ、そこを全艦隊で攻撃をした。リアンの乗る〈レガシー〉は破壊され燃えながらアイソアへ落ちていった。

37.
戦いは終わりペレオンの艦隊はインペリアル・レムナント領に戻ることになった。コランはアイソアを守ったものの、その後の攻撃によりニュースでは「アイソアを殺した男」とまで言われるようになっていた。チスの部隊は一部が戻り、ジャグド・フェル率いる2中隊はローグ中隊とともに行動することになった。
ジェイナはアニの死で心に穴が空いたような気になっていた。アニとは親しくなっていたが、彼の家族からのホロヴィジョンで彼がジェイナと友達になれたのを喜んでいると伝えられた。アナキンはジェイナのもとを訪れ、同じ境遇のもの同士ともに乗り越えようとした。
コランはバクタの治療で大分良くなった。アイソアが炎に包まれたとき、彼は命が失われていくのを感じていた。エレゴスの遺骨に向かい、シャダオを殺したときダークサイドに落ちかけたことを言った。
コランたちはジェダイは集まっていた。ガナーは彼がニュースで「ヴェイダーやキップに次いで“またもや惑星を滅ぼしたジェダイ”」と言われていることに対して不満を口にした。コランはルークに対し、破門を頼んだ。アイソアの死の矛先がジェダイに向くのを防ぐためでマラなどに説得され仕方がなく許した。コランはコレリアに戻るといい、何かあれば力になると伝えた。


解説
この本の後ろにあった解説文より
star wars.comのインタビューにあったという話で、このシリーズ全体の会議が1999年にスカイウォーカー・ランチで行われた。そこではどう展開するかを詳細に決めた。登場させるキャラクターやユージャン・ヴォングの社会の仕組み、主要キャラ(チューバッカ)を殺すという決断もここで決まった。「暗黒の潮流」と「アイソアへの侵攻」は二部作で、「新たなる脅威」とは別の刊行方式だったため、「暗黒の潮流」で最後だけユージャン・ヴォングの視点で見せ、恐怖を感じさせるようにしたという。またユージャン・ヴォングについて全て読者走りたいだろうがあえて小出しにし、主要キャラとユージャン・ヴォングを知るうちにどちらも変わっていくようにしたという。ユージャン・ヴォングの家族間の忠誠心と祖先崇拝は日本のサムライ文化に関する研究の成果で、アメリカ人に異質でその社会を比較するのにもってこいだっという。

次回の「英雄の試練」は相棒を失い落ち込みっぱなしだったハン・ソロが主役として復活します。もちろん、彼には「なんだか嫌な予感がする」ようなことばかり起きます。


スター・ウォーズアイソアへの侵攻 下巻 (LUCAS BOOKS)
マイケル A.スタックポール