キャプテン・レックスのスター・ウォーズまとめブログ

スター・ウォーズの情報などをまとめたりレビューしたりレジェンズの小説を紹介したりします。Twitter、ウーキーペディアでも同じ名前で活動中。

小説 英雄の試練 上

今回は英雄の試練の上巻を紹介します。

ちなみに前回の「アイソアへの侵攻」等はこちらから↓
https://captainrex.hatenablog.jp/archive/category/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E7%B4%B9%E4%BB%8B

作者はジェームズ・ルシーノさん、レジェンズだと「ミレニアム・ファルコン」、「暗黒卿ダース・ヴェイダー」、「悪の迷宮」、「偽りの仮面」など、正史だと「ターキン」、「カタリスト」などを手がけています。
翻訳はおなじみ富永和子さんです。

小説について
この小説は2000年発行のもので、前作の新たなる脅威、暗黒の潮流、アイソアへの侵攻に続き、レジェンズ小説 ニュー・ジェダイ・オーダー・シリーズの 4作目、次作と合わせ「Agents of Chaos」二部作です。
本国でのタイトルは「Agents of Chaos Ⅰ:Hero's Trial」。
時系列は25ABYです。

登場人物
今回も
ルーク・スカイウォーカー
• レイア・オーガナ
ハン・ソロ
ジェイナ・ソロ
• ジェイセン・ソロ
• アナキン・ソロ
• マラ・ジェイド
R2-D2
C-3PO
たちスカイウォーカー ソロ一家とそのドロイドたちと
• ショーウォルター少佐
ベレンディ・カリンダ作戦副部長
たち新共和国情報部の人たち
• エラン 女司祭
• ヴァーゲア 種族不明の謎の女性
• ハラー 司祭
• トゥラ 司令官
• ラフ 戦術士
• ノム・アノア エグゼクター
たちユージャン・ヴォングなどや
• ローバッカ チューバッカの甥のジェダイ(ローイー)
• ランパワロー チューバッカの息子(ワロー)
• マーラトバック チューバッカの妻(マーラ)
• ラルルーチン 長老
たちウーキー、
• ロア ハンの昔馴染み
• ファスゴ ロアの昔の仲間
• ビッグ・バンジ 昔のハンの仲間
• ボスク トランドーシャンの賞金稼ぎ
• ドローマ リンのパイロット
などが登場します。


表紙
上巻下にはキャャッシークとそこに向かう〈ファルコン)、上にはルークとレイア、ウーキーは左がチューバッカの息子のランパワランプで右が妻のマーラトバックです。下巻はお気に入りのDL-44重ブラスターを持ったハン、左にリンのドローマ、右に人間に変装したユージャン・ヴォングの女司祭、エランが描かれています。日本風なのは前回の最後であった通り、日本のサムライ文化のためだと思われています。

内容
1.
莫大な情報が蓄積されている征服されたオブロア=スカイの上空に司祭、ハラーの乗った船があった。。途中、防衛艦隊の4機Xウイングに追われているガンシップを見つける。そのガンシップはどんどん追い詰められ、爆発した。
ハラーはオブロア=スカイの地上につき、捕らえられた捕虜の居住フィールドと没収されたドロイドの山があった。捕虜のところへ向かう途中にドロイドの山があり、そこで彼は腕に布をつけたプロトコル・ドロイドを見つけた。それはオブロア=スカイの情報にアクセスする権限を持つ特別なもので、彼はそれを見せしめにし、他を焼却するように命令した。そして捕虜の場所へ行き、様々な種族の中でゴウタルを見つけた。ハラーは司祭と名乗る彼の話からジェダイを葬る必要があると感じた。

2.
ウーキーの出身惑星、キャッシークの都市ルークロロの郊外にチューバッカの父アティッチトカック、姉のカラボウ、妻のマーラトバック 、息子のランパワローや甥のジェダイ、ローバッカの他にも友や他の親戚たちとチューバッカの名誉家族、ルーク、レイア、子供達3人とハン、R2 C-3たちが集まっていた。そこではチューバッカの葬儀が行われていた。長寿のラルルーチンがチューバッカの勇姿を語った。故郷で危険を顧みずさまざまな獣を狩ってきたり奴隷だった頃ハンに救われて〈命の借り〉を誓ったこと、ハンとチューバッカがお互いの命をたすけあったことなど、助け合ったことなど、そしてハンを救うために命を捧げたことを。
その後さまざまな料理が並ぶ中で皆がチューバッカの勇姿を思い出し語り合った。そしてマーラからチューバッカの作った伝統的なボウキャスターを、ワローからそれのポーチを受け取った。ウーキーたちは命を借りを継続するといったが、ハンにはまだ心の準備ができていなかった。

3.
ユージャン・ヴォングの司令官や司祭たちはオブロア=スカイのデータを読み込んで情報を得ようとしていた。得られた一部から、多くのジェダイが昔は多くいて、シスに粛清されたと予想した。そして前々から銀河に忍び込んでいたノム・アノアの話を聞いた。彼は前に毒を放ち、その中でマラだけが行きているというのを利用できるといった。彼とハラーは女司祭、エランにとあることを頼もうとした。

4.
ハンとレイアは命の借りについて話をした。レイアはノーグリのように時間をかけてわかってもらえるだろうといったが、ハンは無理だと言いった。ハンはチューバッカを引っ張りまわさなければこのようなことにならなかったと悔やんだが、レイアはチューバッカも楽しんでいたと言う。ハンはまだチューバッカの悲しみから抜けられていなかった。
ノム・アノア ハラー エランたちは暗殺者が捕虜たちを毒を含んだ息で殺す演習を見た。これと同じものを使い、エランに亡命を装いジェダイにマラのことで近づき、を殺す任務を与えた。
ハンは〈ファルコン〉へ戻り旅立とうとしたがルークに反対された。でもハンは〈ファルコン〉に乗る気分ではなく自分を置いてコルサントへ帰るようにいった。

5.
ヤヴィン4のアカデミーからの要請でアナキン、ジェイセン、ルークは別の船で、〈ファルコン〉にはレイアと一人で操縦したくないからと呼ばれたジェイナが乗った。ジェイナは操縦させたてもらえたのに驚いたがレイアはハンが腕を評価していると伝えた。ジェイナはハンの心配をしたがレイアは逆に早くついているかもと言った。
新共和国元老院ではオブロア=スカイの代表が意見を述べていた。彼は軍の配置に文句をつけ、独自で情報を守るためにユージャン・ヴォングと取引すると言い、ジェダイなどを非難し立ち去った。

6.
コルサントのマラの元へルークは帰ってきた。マラは体調があまりよくなく、マラの他にも一人いた同じ症状の患者が死んだと伝えた。二人はジェダイがどう行動するかで悩んだ。
コレリアン・クルーザーの〈スーズーファースト(速攻の真実)〉では艦長がデス・シード病の時の出来事を話していたが、ユージャン・ヴォングの戦艦に遭遇した。さまざまな機体からなるガントレット中隊と重火器の砲撃でどうにか敵を爆破させたが、そこから脱出ポッドが発射されていた。

7.
ハンは〈ファルコン〉が止めてあるコルサントのドッキング・ベイにきた。彼はナー・シャッダで初めて見た時からランドからサバックで手に入れた時、初めて操縦した時などを思い出した。彼とチューバッカたちは〈ファルコン〉にさまざまな違法な改造をしてきていた。下面四連レーザーやスター・デストロイヤーの装甲板、艦隊仕様のアンテナなど。さらにシールドやセンサーも強化してあった。帝国残党が減り新品同様に綺麗になった。いつもハンの隣で飛んできたのはチューバッカだった。
輸送センターへ向かう途中彼はロアに呼び止められた。ロアとは昔に色々と付き合いがあった。二人はレストランへ行き話をした。ロアは同じく昔の知り合いレックが平和部隊“ピース・ブリゲイド”で反ジェダイ感情をかき立てるなどユージャン・ヴォングの助けをしていると言った。二人はロアの船でレックを追うことにした。

8.
新共和国軍の司令官たちはユージャン・ヴォングについて話をした。ユージャン・ヴォングが外宇宙から来ていたと予測していた。敵の艦隊が銀河系のコアに向け進撃しておりそのコースのあたりにはハット・スペースやボサウイ、ローディア、ライラスなどがあった。その会議の途中、通信担当官からユージャン・ヴォングの亡命者を捕まえたと連絡があった。

9.
ハンは出発の支度をするのため自宅にも戻ってきた。そこにはハンと同じく旅支度をするためにレイアも来ていた。レイアはオード・マンテルに難民の問題を解決するために向かう予定だった。
ある男がニム・ドローヴィスの病院に向かっていた。この病院はかつてデス・シード病の治療にも使われていた。彼は受付で決められていた言葉を言い、決められた場所へ向かった。そこではセイチェルがショーウォルター少佐を待っていた。ここにはユージャン・ヴォングの亡命希望者が捕らえられていた。一人は司祭でもう一人はそのペットみたいなものだとわかっていた。その二人を移送する計画を立てた。
ハンはロアの船についた。〈ファルコン〉と違い美しい船体で内装も豪華で美しいものばかりだった。そこにアナキンがやってきた。
アナキンは自ら会いにきてハンにサバイバルキットを渡した。それはチューイーが作ったものだった。

10.
トゥラは亡命作戦で失われた船を悔やんだがハラーは必要な犠牲だと言った。ハラーの元にはエランの持っているヴィリップからのウェイ=ランドへ移動されるという情報があった。
ショーウォルターと同じ新共和国情報部のベリンディ・カレンダたちはシャトルでウェイランドについた。ショーウォルターはスピーダーで迎えにきてアジトへと向かった。エランは亡命が意見の不一致だといい、さらにジェダイにクーム=スポアのことで話があるから合わせてほしいと伝えた。カレンダたちは信頼する証拠に軍事的な情報が欲しいと伝え、エランが答えようとした時、外から部屋に雄叫びと共にユージャン・ヴォングが侵入してきた。侵入者の攻撃に押されていたが隙をショーウォルターがブラスターで撃ち殺した。外ではコーラルスキッパーが攻撃をしていた。
ウェイランドの星系の端にあるユージャン・ヴォングの船ではノム・アノアがコーラルスキッパーに必死に戦わなくていいと連絡をした。

11.
ロアの〈ハッピー・ダガー〉のコックピットでハンはまたチューバッカの最後の記憶が浮かんできていた。まずアノビスについたがそこには黒焦げの壊れたスター・デストロイヤーがあった。ロアは続いてオード・マンテルに向かうと告げた。
オード・マンテルはハンが最後に見た時から少しも変わってなかった。ハンは昔、何回も訪れていた場所だった。しかし、時代遅れのリング状の宇宙ステーション、〈ジュビリー・ホイール〉があった。ロアはその自由港にむかった。到着したドッキング・ベイにはハンが無知らぬ種族のグループがいた。彼らは仕事を求めたがロアは断った。ロアはハンにその種族を放浪民族のリンだとい、悪人扱いされているが何でも勤勉で楽しい音楽家だと追加した。ロアとハンは入国審査と税関に向かい、偽装した書類を見せた。係員はブラスターのエネルギーを抜き、矢印に沿って進むように言った。ステーションには行くあてのないさまざまな種族の人々がいた。途中に寄ったカフェでハンはリンに船で送って欲しいと話しかけられた。戻ってきたハンにロアはファスゴを紹介し、ファスゴからレックについて聞いた。ファスゴはどこにいるか知らないが、このステーションの裏のボス、ボスBなら知ってる可能性があり、彼について聞き回れば向こうから接触してくると言った。そこに3人のトランドーシャンが現れ、その一人はハンの変装を見抜いた。彼はボスクだった。ボスクはハンにチューバッカを侮辱し、ハンはボスクを殴り乱闘が始まった。

12.
カレンダはコルサントに戻り保安および情報評議会のメンバーたちを前に話をしていた。敵の奇襲を説明し、ドクター一人が死に、他は怪我したと報告した。今は亡命者がマーカーにいて、コルサントに難民を装い、秘密裏に輸送したいと告げた。さらにエランがジェダイに会いたがっているという話も伝えた。さらにエランが信じてもらうために告げた話の中に、オード・マンテルを襲うつもりがあるのも伝えた。
レイアはオード・マンテルの政府官邸に置かれた難民窮状改善委員会の支部にいた。代表はレイアに難民受け入れについての不満を述べたがレイアはまだ他の準備ができないあいだ、一時的な場所として受け入れて欲しいと告げた。代表たちが受け入れ反対をする中、一部は受け入れを引き受けた。休憩で外に出たレイアは慌ただしいどろいどなにをみつけ、ドロイド何を見つけ、オード・マンテルが敵の攻撃目標となったのを知った。

13.
ヴァーゲアはエランのウェイランドで受けた怪我を治していた。エランはハラーがジェダイ殺害の後救出してくれるか聞いてみたがヴァーゲアは難しいだろうと答えた。ヴァーゲアにエランは同じ人々のところへ戻れて嬉しいか聞いたが彼女の種族、フォシュはあまりにも少なくて人々に心が許せないと言った。エランはヴァーゲアの過去を知っていだが、他に話していなかった。
オード・マンテルの間近の月に浮かぶインペリアル級スター・デストロイヤーからはXウイング、Eウイング、TIEインターセプターなどの中隊が飛び出した。他にもモン・カラマリ戦艦など大小さまざまな戦艦がこの機動部隊に属していた。まだ敵はいなかったが、ちょうどハイパースペースから出現して加速し始めた。戦力はほぼ互角だった。

14.
ハン、ロア、ファスゴらカフェで乱闘を起こした人たちは監房に収められた。ハンたちのところに看守が来て保釈された。最後ハンはボスクにまたやろうぜと話しかけた。通路に出た後、ボスBの使いのアクアリッシュが現れ、ボスの元へ案内された。ボスBはハンが来たとわかり、ここへ導くためにボスクへ話しかけ、ことを起こさせたのだと言った。ボスBが姿を現し、ハンはビック・バンジだとわかった。バンジはレイアがジャバを殺したおかげで今の仕事ができ、〈ホイール〉も作れたと感謝した。バンジはレックがピース・ブリゲイドという組織で惑星の防衛網を売ったり難民の輸送船を襲い生贄としてユージャン・ヴォングに差し出したりしている、今はハット・スペースで工作しているらしいと伝えた。その時、〈ホイール〉が激しく揺れ、攻撃を示すサイレンが鳴り響いた。バンジや取り巻きを含め、皆が船に向かった。

15.
新共和国の機動部隊とユージャン・ヴォングは激しい戦艦同士、スターシップ同士のほぼ互角と戦いだった。両者互いの船を破壊し、破壊されていった。敵の艦隊から突如、ホース状の巨大な生物が伸びてきて〈ジュビリー・ホイール〉へと向かった。スターシップがそれを攻撃したがドヴィン・ベイサルにはざまれ、それは〈ホイール〉を揺さぶった。
ハンとロア、ファスゴは警報が響く中、〈ハッピー・ダガー」がへと向かったが突然ものすごい吸引力で何もかもが吸われ、ファスゴもパワー・ドロイドの巻き添えをくらい吸われてしまった。ハンとロアは壁に掴まったが、ロアも耐えきれず行ってしまった。そこに男のリンが現れ、ハンの膝あたりにしがみついてきた。リンはハンに話しかけ、穴の向こうに口があり、ユージャン・ヴォングの生物が待っていると言った。二人はブラストシールドの離れたところにスイッチを見つけ、協力してそれを押し、万事休すを得た。リンの案内でベイへ向かってが、扉はロックされていた。リンはくちばしと指を使い、R2ユニットを呼び、解除させた。そこにあった民間のシャトルに二人と他の人々を乗りこみ、〈ホイール〉から飛び出した。


今作はこんな感じです。この作品はとにかく他の作品の要素がふんだんにあります。僕が読んだことのある作品に登場したものだけでもかなりあり、他の作品に登場するであろうものも相当ありました。それを知っていても楽しいですが、知らなくても十分楽しめるものだと思うので是非!次回はこれの下巻です。

追記
下巻
https://captainrex.hatenablog.jp/entry/2019/01/12/130057